黒真珠とは「黒蝶真珠」とも呼ばれるもので、クロチョウガイから産出されるものです。
非常に希少価値の高い種類であり、市場で取引されているものも通常より価格帯が高いものとなっています。
色は完全な黒というわけではなく、厳密には深い緑のかかった黒色です。
真珠質の結晶をつなぐコンキオリンに含まれているレッド、グリーン、イエローという3種類の色素が重なることによって独特の色合いが生み出されます。
グリーン系、ブラック系、グレー系、ブルー系、レッド系、ホワイト系という色相に大別されますが、同じ形状や色をしているというものはひとつとしてありません。
おもな産地はタヒチや沖縄であり、産地が南方であるのは、水温や水質に敏感であってサンゴでも生育することのできるような環境でなければ養殖が難しいためです。
質の良いものは色にも深みがあり、吸い込まれるような色をしていて、見ていると無意識のうちにひきつけられるような力があります。
実は世間にその存在が知られるようになってからの歴史は、それほど長くありません。
10年あまり前にパリで開催されたオートクチュールのショーにおいて、登場したモデルの方が黒真珠のネックレスを使用していたことから、その存在が注目されることになりました。